これは、私の友人G君が実際に体験したお話です。。
だから22年前の実話なんです。。
G君が昔々、高校を卒業して一人暮らしをしておりました。。
今で言う、貧乏フリーターといいましょうか、お金が無いから安いアパートを借りて住んでいました。。
昼間、バイトして夜遅く帰る不規則な生活だったそうです。。
そのG君のアパートは安いだけあって古びたアパートで、借り手も少なかったそうな。。
G君の隣の部屋には一人暮らしの中年の女性が住んでいたそうな。。
その女性は何か暗いイメージで何か理由ありげな感じの人だったようです。。
ある夜、G君が部屋で寛いでいると、ドアをコンコンとノックする音が。。
G君がドアを開けると隣の女性が薄笑いを浮かべG君に「コレ一緒に見ない?」
なっなんとそれは裏ビデオ
(Hビデオ)。。
さすがのG君も驚いて、「いや、今友達が来てるんで遠慮します。」と言って追い返したそうな。。
それから数日たって、G君がバイトを終えてアパートに帰ってくると郵便受けに男性の裸?の写真や卑猥な写真が投げ込まれるようになったそうです。。
G君は、「たぶん隣の女性に嫌がらせか悪戯だろうなと思い、一種の恐怖を感じたそうです。。」
その女性は夜の仕事をしていたのか、いつも夜中の3時頃に帰宅して夜中から山口百恵のテープを流して聴いていたそうです。。
(その安アパートは壁も薄かったからか隣の音も結構聞こえていたらしい。。)
それからG君は仕事で伊江島へ行って数週間ぶりにアパートへ戻ってきた。。
そしたらガスの集金のおばさんがやって来て、「隣の部屋からもの凄い悪臭がするんだけど・・・」
「あんたは臭くないの?隣の人死んでるんじゃない?」とG君に聞いたそうな。。
(その頃G君は、ちくのう症で鼻が悪く匂いを感じなかったそうです。。)
「はぁ~、そうですか?あまりわからないですね~。。」とG君が言うとガスの集金のおばさんは怪訝な顔をして戻っていったそうです。。
翌日、夕方バイトを終えてアパートへ戻ると、隣のアパートのドアが開いていて、あの隣の女性が夕涼みをしていたそうです。。
「なーんだ。昨日はガス屋のおばさんが脅かすから・・・隣の女の人生きているさぁ~。。」
一応G君もちょっとビビッていたけど、その女性が確認できたので安心したそうです。。
夜中も隣から山口百恵の曲が聞こえ、G君はホッとしながら眠りについたそうな。。
翌日元気に朝起きて、G君はバイトへ行った。。
その日は早くバイトを終えて昼過ぎに帰宅するとアパートの前が騒々しい。。
なんか、大掃除?をしているような・・・。。荷物とかも出されていく・・・。。
「ははぁ~。。隣の女性、引っ越すんだな。。」ラッキー。。言ったら悪いが薄気味悪い感じだったからな~。。まぁ、よかった。よかった。
だけど引っ越しにしては物々しい。。。畳みもすべて出して太いホースで白煙を出しながら、消毒までしているような。。
「隣の女性ってよっぽど不潔だったんだろうな~。。たぶん生ゴミとかも家に溜めていたのかも。。ガスの集金のおばさんも臭いとか言ってたからな~。。」
そんなこんなで大掃除をしている部屋を横目にG君は自分の部屋でくつろいでいた。。
数時間が経って隣から大掃除の音も消えて静かになった。。
「やれやれ、やっと静かになった。隣も引っ越したし。めでたしめでたしだな。。」
それから約1時間もたっただろうか。G君も疲れていたのか、うたた寝を始めた頃。。
隣の部屋からお経が聞こえる。「南無妙法蓮華経~南無妙法蓮華経~」。。
はっしぇ、大家さんにも坊主を呼んでお払いさせるくらい嫌われていたんだな。あの女の人は。。
そう思ったのもつかの間、んんん?
お経?坊主?お経?まさかや~。。
慌ててG君は外に出て、隣の部屋を覗いた。。
すると大家さんが玄関に立っていたので、「大家さん、どうしたんですか?何で坊さんがお経あげてるの~~」
「あ~Gさん。・・・・だからよ~あなたの隣の○○さんよ、亡くなっていたさ~」
「ガスの集金の方から臭いよって言われて来て、部屋空けてみたら、もうビックリしたさ~。。」
「死後3~4日って言ってたけど、Gさんよ、アンタ隣だけど臭くなかったの~。。もうごめんね~、こんなになって。。うちも大変さぁ~」
(しっ死後3~4日。。。?何かの間違いだろ。。昨日見た女性は何?)
そう、G君は確かに昨日の夕方バイトの帰りにあの女性が夕涼みをしているのを
目撃しているのだ。。
これからG君の周りに奇妙な事がおきていく。。
さすがに疲れたから後編へ続く。。